1月えんだより
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今年度もあと3か月となりました。こどもたちが、進級、進学に向け、期待が持てるよう、
一日、一日を大切に過ごしていきたいと思います。昨年の暮れに、1歳児のクラスに入った時に、
ひとりの子が数台の車のおもちゃを、どこかへ運ぼうとしていました。他の子がその様子を見ていて、
その車のおもちゃが欲しくなり、おもちゃを持っている子に駆け寄り、おもちゃを取ろうと手を出したところ、
持っていた子が、おもちゃを持ったまま走り出して逃げてしまいました。
貸してほしい子はおもちゃを取ろうと追いかけますが、追いかけると余計に逃げていき、
”追いかけっこ”が始まりました。貸して欲しい子は、なかなか追いつくことができず、
途中で「うぇーん。」と泣き出し座り込んでしまいました。この後”どうするかなぁ!?”と
しばらく様子をみていると、おもちゃをもって逃げていた子が、泣いている子のところへ来て、頭を撫で撫で・・。
そして、おもちゃの車を差し出し、貸してあげていました。
ふたりの間に、言葉や会話はなくても、通じ合っているようでした。
こんな場面を見てしまうと、つい「いっぱいあるから貸してあげて!!」
「貸してって言ってごらん!!」など大人が割って入り、
この場面をおさめようとしてしまうことが多くあると思います。
でも、こうして見ていると、1歳児でもちゃんと考えていることや、
友だちを思う気持ちが育っていることに気づかされます。
私たち大人がその妨げにならないようにしていかなければいけないと
感じた出来事でした。