2月えんだより

暦のうえでは春ですが、寒い日が続き、暖かい春の日差しはまだ少し遠いようです。

ある日の出来事を紹介します。
先日、１歳児のある男の子が牛乳パックでできた重いイスを押して運んでいました。
床からマットの上へ上げようとしたものの、
たった1cm程の高さなのに引っかかって上がりません。
そのうち私に「上げて」というような目で訴えてきましたが、
私は「上げたいよね。どうしたらいい？」と声を掛けながら様子を見ていました。
すると彼は少しの間怒ってから自分で立ち直り、
体の位置を変えてマット側へ行き上手に引っぱり上げたのです。
１歳児ながらに自分で考えて方法を変え、
目的を達した瞬間でした。大人が手を貸すことは簡単ですが、
このように待ったり見守ったりしながら、
子どもたちが主体的に物事に取り組む力を伸ばす保育を
今後も続けていきたいと思った出来事でした。