2月えんだより
先日、大手小学校の校長先生のお話をお聴きする機会に恵まれました。
そのお話の中で、『ほかほか言葉』という言葉が出てきました。
自分の中であまり使ったことがない言葉でしたので、とても新鮮に感じました。
「せとものとせとものはぶつかると割れてしまう。でも、相手が柔らかいものならば割れない。これは人間も同じ。
では、柔らかい心を持つためには、どうしたらいいか」と子どもたちに考えてもらったら、
ほとんどの学年で『ほかほか言葉を使うといい』という答えが返ってきたそう。
保育園でも、悲しくなるような言葉や使ってほしくない言葉を子どもたちが使う時があります。
そんな時は、『優しい言葉を使ってね』と言っていましたが、
「優しい」という形容詞よりも「ほかほか」という擬態語のほうが、
子どもたちにわかりやすく伝わるなと思いました。
保育園の子どもたちは、覚えたての言葉を使い、その時の相手の反応を見て、その言葉の意味やニュアンスを知ります。
だからこそ、頭ごなしに「そんな言葉を使うんじゃありません!」と怒って終わりではなく、
その言葉によって相手がどんな気持ちになるのかという感情を言葉で丁寧に伝え、
子どもたちが考え、肌で感じ、今後のコミュニケーションの土台にしていってほしいと思っています。