10月えんだより
9月から2階の部屋をそれぞれのあそびごとのコーナーにして、2~5歳の異年齢保育を始めました。
熊本国際大学の宮里六郎氏が「理念的異年齢保育」として、以下の五つのことを述べています。
①保育者が子どもに提示して「教えて育てる」と言うよりも多様な暮らしの中で
「見よう、見まね」で育つことを大切にする保育。
②保育者が言葉で伝えるだけではなく、大きい子が小さい子と一緒に「やって見せて」育ちあうところ。
③保育者が励まして出来るようにする保育ではなく、「できる、できない」にこだわらないで
「出来ない安心感」と「出来るようになりたい意欲」を大切にする保育。
④今、やりたくないなら後でやってもいいよという「気分」を認め、
一斉にやり始め一斉に終わらなくてもいいよという活動の時間の「幅」も認める保育。
⑤遊びや暮らしから切り離された空間で無理に動機づけするのではなく、
暮らしの中の必然的な動機に支えられた保育。この五つの保育をしていくことで
子どもたちが自分らしく失敗もして、こんな人になりたいと憧れて、
自分の生き方をしっかりと考えていける大人になってほしいと願っています。