12月園だより
「ねえ、今日ぱんだぐみに行っていい?」と4歳児の女の子が聞いてきます。
「ぱんだぐみの先生に聞いてみたら?」と言うと「え~、先生言ってよ!」と恥ずかしがります。
「行きたいと思っているのは〇〇ちゃんだから自分で言ってみて」と答えると、
階段を上がっていってみるものの「何て言えばいい?」と戻ってきます。
何度かそんなやりとりをして、最終的には自分で聞くことができ、
0歳児さんのお世話を楽しんできていました。
そして、またある日、今度は5歳児の女の子が近づいてきて
「ねえねえ、上の部屋(リスの部屋)におもちゃをとりに行ってすぐ戻って来るからいい?」
と聞いてきました。
すぐに「どうぞ」と答えると、
後ろに数人の女の子たちがいて「いいって!」と一緒に上に上がっていきました。
どうやら代表して聞きに来たようです。
この短い文章の中に、さすが5歳児と思われる工夫がみられます。
『何のために行きたいか』を伝え、また『ずっとそこで遊ぶのではなく、
下へすぐに戻って来る』ことを伝えればきっと「いいよ」と言ってもらえるだろう
と考えてきたことがうかがえました。
毎日、一人ひとりの子どもたちが保育者や友だちとの『やりとり』をしながら、
自分の気持ちを伝える大切さを知り、その方法を身につけていきます。
まさに、この日々の小さな体験の積み重ねが大事ですね。